朝日新聞の夕刊で連載中の「人生の贈りもの」。
今回は、作家・作詞家のなかにし礼さん。
ライブハウスで詩を朗読したり、トークをしたり、歌ったりしたそうだ。
以下、朝日新聞から。
――昨年発表した「平和の申し子たちへ!」の詩はこう始まります。
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二〇一四年七月一日火曜日
この日 日本の誇るべき
たった一つの宝物
平和憲法は粉砕された
つまり君たち若者もまた
圧殺されたのである
こんな憲法違反にたいして
最高裁はなんの文句も言わない
かくして君たちの日本は
その長い歴史の中の
どんな時代よりも禍々(まがまが)しい
暗黒時代へともどっていく
そしてまたあの
醜悪と愚劣 残酷と恐怖の
戦争が始まるだろう
◇