「トランプ大統領、ロシア外相に機密漏洩か 米紙報道」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2017年5月16日10時44分)より。

 米紙ワシントン・ポストなど米メディアは15日、トランプ大統領が先週あったロシアのラブロフ外相らとの会談の際、過激派組織「イスラム国」(IS)を巡る機密情報を漏らしたと伝えた。

 ワシントン・ポストは複数の政府高官の話として、情報は同盟国から寄せられたもので、米政府内でも共有範囲は非常に限られていた「最高機密レベル」だったと報じた。ロシア側に情報を提供することについて同盟国に承諾を得ておらず、同盟関係を損なう可能性もあるという。

 会談は10日にホワイトハウスであった。トランプ氏が漏らした情報の詳細は不明だが、トランプ氏は会談でISが支配する地域の地名をあげて具体的な脅威について語ったという。同紙は同盟国の情報収集能力や、情報源が危険にさらされる可能性があるとしている。米政府高官は「ロシアは情報源と技術を特定できるだろう」としている。

 ロシアはアサド政権の後ろ盾となってシリア内戦に関与。欧米などは穏健反体制派を支援している。目的が異なっており、停戦や協力の模索は度々頓挫している。

 同紙によると、会談に同席したホワイトハウスの高官はトランプ氏の発言が踏み込み過ぎたと即座に気づいたとみられ、中央情報局(CIA)と国家安全保障局(NSA)に連絡し、事態の収拾に動いたという。

 会談の前日にトランプ氏は米連邦捜査局FBI)長官のコミー氏を解任。FBIは昨年の米大統領選へのロシアの介入とトランプ氏陣営との関係を捜査しており、野党・民主党を中心に捜査妨害との批判が出ている。今回の報道が事実なら、トランプ氏とロシアの関係を追及する声が高まるのは必至だ。

 マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は15日、記者団に声明を読み上げ、「報道された話は間違いだ」とし、「情報源や(情報収集の)方法は一切、議論されていない。大統領は未公表のいかなる軍事作戦も開示していない」と語ったが、「間違い」についての具体的な指摘はなく、問題となっている機密情報の漏洩(ろうえい)があったかどうかも明確にはしなかった。(ワシントン=杉山正)

 ワシントン・ポスト紙は以下のように報じている。
 ワシントン・ポスト紙のホームページでは、記者の動画も見ることができる。

"Trump revealed highly classified information to Russian diplomats"
Administration says no intelligence sources, methods were discussed


The president’s disclosures to the Russian foreign minister and ambassador during their Oval Office meeting last week jeopardized a critical source of intelligence on the Islamic State ― an information-sharing arrangement considered so sensitive that details have been withheld from allies and tightly restricted even within the U.S. government, current and former U.S. officials said. Trump appeared to be boasting of the “great intel” he receives when he described a looming terror threat, according to an official with knowledge of the exchange.

By Greg Miller and Greg Jaffe