美空ひばり主演の映画「東京キッド」をはじめて観た。
1950年の松竹作品。
戦後5年後の作品だから、技術的には成熟度が高いとはいえないが、カネより人情、カネより助け合いという当時の日本人の価値観がまぶしい。
当時13歳の美空ひばりの歌がみどころ。
戦後初といわれるハワイロケは、カメハメハ大王が映っている。おそらく、ハワイ島だろう。
作品の内容や評価とは全く別に、本作品を通じて当時の日本人の「アメリカ合州国」観を垣間見ることができるのは歴史的に貴重だ。
副産物として、松竹という映画会社が、一貫して「家族」をテーマにしてきたことも感じとれる。