ドキュメンタリー映画”Searching for Sugar Man”を観てきた

Searching for Sugar Man

 人に薦められて劇場で観たのだが、"Searching for Sugar Man"は、とても興味深いドキュメンタリー映画だ。
 主人公はRodriguezというデトロイト出身のシンガーソングライター。アメリカ合州国で受けなかったのは、彼がヒスパニック系だからだろうか。
 彼のプロテストソングは、南アフリカで人づてに評判になる。当時の南アフリカアパルトヘイトの時代。彼のLPは検閲を受け、発行禁止の曲は再生されないように曲の全面に傷がつけられたが、ロドリゲスのプロテストソングは人々の気持ちをつかんでいった。
 南アフリカでのコンサートの場面は圧巻だが、雪のデトロイトをひょうひょうと歩くRodriguezの姿も好きだ。どちらも同じロドリゲスであり、それが彼の姿勢なのだろう。
 映画全体にはユーモアも感じる。同じ英語圏といっても、アメリカ合州国の中でのethnicity(民族性)と英語圏の中でのアパルトヘイト下の南アフリカ等、さまざまな視点で考えると、いろいろと見えてくる問題もある。
 Sixto Rodriguezの1970年のデビューアルバム”Cold Fact”とセカンドの”Coming From Reality”からなるサウンドトラックを購入した。