以下、朝日新聞デジタル版(12/7(木) 8:26配信)から。
米タイム誌は6日、年末恒例の「今年の人」にハリウッドや政界などで大スキャンダルに発展しているセクハラ問題を告発した「沈黙を破った人たち」を選んだと発表した。
米国では今年、俳優のアシュレイ・ジャッドさんらが実名でハリウッドの大物プロデューサーによる過去のセクハラ被害をニューヨーク・タイムズ紙に証言。これを機にツイッターなどで「Me Too(私も)」などと被害の声を上げる動きが広がり、告発を受けた実力者が相次いで職を追われるなどしている。
タイム誌は選出理由について「勇気ある個人の行動から始まった」と指摘。「公然の秘密に声を与え、耳打ちから交流サイトに移り、受け入れるべきでないことを受け入れるのをやめさせた」とした。
今年の最終候補には、昨年選ばれたトランプ米大統領や北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長、ロシア疑惑を捜査するマラー特別検察官らが挙がっていた。トランプ氏は「おそらく選ばれるという連絡を受けたが断った」とツイートしていた。(ニューヨーク=鵜飼啓)