「「もう終わり」ハリウッド俳優ら、セクハラ訴訟基金設立」

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 少し前の報道だが、以下、朝日新聞デジタル版(2018年1月3日13時57分)から。

 セクハラ問題で揺れている米ハリウッドの女優ら約300人が1日、ニューヨーク・タイムズ紙に連名で全面広告を出し、セクハラ被害者の訴訟支援などのための基金をつくったと発表した。2日時点で、すでに約15億円の寄付が寄せられているという。

 「Time’s Up(もう終わりだ)」と名付けられたキャンペーンには、ナタリー・ポートマンさん、リース・ウィザースプーンさん、メリル・ストリープさん、スティーブン・スピルバーグ夫妻らが名を連ねた。豪州出身のニコール・キッドマンさん、英国出身のキーラ・ナイトレイさんら米国以外の出身の女優やエージェント会社、映画制作会社の幹部らも含まれている。

 全面広告では「あらゆる職域で権力の中枢に女性が少ないために、男女の不平等やセクハラが生まれやすいという構造的な問題がある」などと指摘。基金によって、米国のセクハラ訴訟の費用などを支援するという。基金をつくってから13日間で集まったお金は、約1400万ドル(約15億6800万円)に上るという。

 基金をつくったきっかけは、セクハラの体験を共有する「#MeToo(私も)」の動きが、著名人にばかり光が当たっているという批判があったためだという。昨年11月、米国の農場で働く女性たちから、ハリウッドのセクハラ問題の追及を支持する約70万人分の署名が関係者に寄せられたことも、基金の設立につながったとしている。

 「Time’s Up」はまた、現地時間7日に開かれるゴールデングローブ賞の授賞式に出席する女性たちに、セクハラ撲滅への連帯を示すため黒のドレスを着るように呼びかけている。(サンフランシスコ=宮地ゆう)