「首相、朝日新聞の経緯説明を批判 野党から答弁姿勢に疑問の声 森友報道」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年2月14日05時00分)から。

 安倍晋三首相は13日の衆院予算委員会で、学校法人「森友学園」への国有地売却問題をめぐる報道経緯を説明した朝日新聞の記事について、「哀れですね。朝日らしい惨めな言い訳。予想通りでした」とフェイスブック(FB)に自ら投稿したことを明らかにした。希望の党今井雅人氏の質問に答えた。首相の答弁姿勢には野党から疑問の声も出ている。

 首相はこれまでの国会答弁で、「安倍晋三記念小学校」をめぐる朝日新聞の報道をたびたび批判した。朝日新聞は6日付朝刊で、財務省がタイトル部分など大部分を黒塗りにして開示した学園側からの設置趣意書をもとに、籠池泰典・前理事長の証言を踏まえて報じた経緯を掲載。この半年後に開示された設置趣意書には小学校名が「開成小学校」とされており、朝日新聞はその事実も伝えた。

 自民党参院議員が6日、自身のFBに朝日新聞の記事を取り上げると、首相名のアカウントで投稿が寄せられていた。今井氏は13日の予算委で、FBのコメントは首相本人が投稿したのか質問したところ、首相は「私が書きました」と答弁した。

 首相の答弁に、今井氏は、森友学園と国のやりとりに関する佐川宣寿・前財務省理財局長の国会答弁を「虚偽答弁ではないか」と指摘したうえで、「こういうものはほったらかしにしておいて、公平ではないじゃないですか」と批判した。

 共産党小池晃書記局長も13日の記者会見で、「首相が特定の新聞社の名前を挙げて批判すること自体が、あまりにもはしたない」と指摘。社民党又市征治幹事長も「マスコミ全体を都合のいいものは利用するけれども、都合の悪いものはたたくやり方だ」と語った。