「セクハラ報道の財務次官「今日コメント」 強まる辞任論」

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以下、朝日新聞デジタル版(2018年4月16日11時27分)から。

 女性記者に対してセクハラ発言を繰り返したと週刊新潮に報じられた財務省福田淳一事務次官は16日朝、自宅前で記者団に対し、「週刊誌報道の件については今日中にコメントを出します」と述べた。同誌は福田氏の発言とする音声データもインターネット上で公開しており、政権内でも辞任は避けられないとの見方が強まっている。

 週刊新潮によると、福田氏は女性記者に飲食店で「胸触っていい?」などとセクハラ発言を繰り返したといい、当時は国会で森友学園問題の追及が続いていた時期にあたるとされる。13日午後には、福田氏とされる音声データもネット上で公開された。

 福田氏の進退について、菅義偉官房長官は16日の記者会見で「任命権者である財務大臣がきちんと対応していくべき話だ」と述べた。

 自民党幹部は「判断が遅すぎる。こんなの一分でも一秒でも早く辞めさせないとだめだ」と述べた。官邸幹部からも「信用失墜行為で処分するだろう」との声が出ている。公明党山口那津男代表も15日の講演で「音声や映像や文字で国民に恥をさらけだすということがないように、きちんと正すべきは正すべきではないか」と述べ、厳正な処分を求めた。

 麻生太郎財務相は、音声データ公開前の13日午前の閣議後会見で「事実なら、セクハラという意味ではアウトだ」と述べたものの、口頭での注意にとどめ、それ以上の処分はしない考えを示していた。公文書改ざん問題で辞任した佐川宣寿・前国税庁長官に続き、財務次官が辞任に至れば、麻生氏の監督責任を問う声が一段と強まりそうだ。