以下、朝日新聞デジタル版(2018年6月20日20時47分)から。
大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震から3日目となった20日、新たに府内の公立幼稚園、小中高校など54校園でブロック塀のひびや傾きが確認され、異常が見つかったのは91校園になった。余震が続く中、池田市は22日から中学1校で撤去作業を始めることを決めた。大雨による土砂災害の不安から避難所に戻る住民もおり、午後3時時点で11市の計1585人が避難を続けた。
ブロック塀の点検は、高槻市の小学校で4年生の女児(9)が、倒れた塀の下敷きになり死亡した問題を受け、府教育庁と市町村教委が実施している。
池田市の北豊島中では、プールのブロック塀(長さ約40メートル、高さ約2・5メートル)に長さ約1メートルのひびが見つかり、市教委は22〜25日に撤去すると決めた。代わりに目隠しパネルを仮設するという。
気象庁によると、20日午後8時までに震度4〜1の余震が計35回起き、19〜20日は大雨になった地域もある。府によると、土砂災害の恐れのため、19〜20日に3市計約1900人に避難指示と勧告が出た。20日午後3時時点で、高槻市の73カ所(計593人)や茨木市の74カ所(計506人)など11市の311カ所に計1585人が避難。雨の中、自宅の屋根にブルーシートをかける人もいた。
ガスの供給停止は約11万2千戸で続き、大阪ガスは25日の全面復旧を目指す。