マーク・ピーターセン氏の「英語のこころ」

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英語のこころ

 マーク・ピーターセン氏の「英語のこころ」を斜め読みした。
 マーク・ピータセン氏の岩波新書「日本人の英語」「続 日本人の英語」「実践 日本人の英語」は読んだ。とくに「日本人の英語」「続 日本人の英語」は何度か読み直した。

 「あとがき」の一部に次のようにある。

 英語のネイティブ・スピーカーでありながら、永遠の日本語学習者でもある私にとって、二つの言語にある微細で興味深い共通点、相違点を発見するのはこの上もない喜びだ。
 言葉の最大の目的は「伝達」だろう。いかに心の細かい動きをつかみながら、自分の気持ちを相手に伝えるか?それは、私の永遠の課題でもある。日本語・英語を問わず「伝達力の向上」に年齢制限などないはずだ。かなりいい歳になってきた私だが、これからも頑張って自分の「伝える力」を向上させるつもりだ。

 「ベッシー・スミスの歌う大洪水」「ミシシッピ打洪水を歌うブルース」「ハリケーンカトリーナの悲哀を歌う」の小見出しで、ベッシー・スミス(Bessie Smith)の"Backwater Blues"、チャーリー・パットン(Charlie Patton)の"High Water Everywhere"、レッド・ツェッペリンの"When the Levee Breaks"、そしてランディ・ニューマンの"Louisiana 1927"を紹介している箇所を見つけて驚いた。
 「資本主義と大恐慌」の小見出しでは、ジョン・フォード監督の「怒りの葡萄」(The Grapes of Wrath)に関する記述やイギリスのブレア元首相についての「ブッシュのプードル(Bush's poodle)」の紹介やlap dogs(走狗)の紹介など、踏み込んだ例示が、これまでの著作とちがって興味をひいた。
 楽しく斜め読みをしたが、次回は少していねいに読んでみたい。