以下、朝日新聞デジタル版(2018年6月29日05時00分)から。
「米連邦最高裁は三件分立で独立が保障された米司法界の頂点。判事は長官(主席判事)以下9人で構成され、定年や任期はなく終身制。判事が亡くなるか、引退して欠員が出る場合、大統領が指名し、連邦議会の乗員が承認する」。
妊娠中絶選択権や同性婚、銃の所有権、移民政策、死刑制度、プライバシーの権利など、社会のあり方に大きな影響を与える可能性がある。
現在は、保守派がトーマス判事(ブッシュ父)*1、ロバーツ長官(ブッシュ子)、アリート判事(ブッシュ子*2)、ゴーサッチ判事(トランプ)。
リベラル派が、ギンズバーグ判事(クリントン)、ブライヤー判事(クリントン)、ソトマイヨール判事(オバマ)、ケーガン判事(オバマ)。米連邦最高裁で「中間派」として重要な決定権を持っていたアンソニー・ケネディ判事(81)が27日、7月末で引退すると表明した。トランプ大統領はさっそく自身の考えに近い後任探しに着手。保守とリベラルの比率が5対4となるのは確実で、政府のチェック機能を果たす司法でも「トランプ色」を強める動きが進んでいる…
(後略)
*1:カッコ内は指名した大統領。クラレンス・トーマス判事は、具体的な名前こそ歌詞に示されていないが、Randy Newmanの唄に歌われているとされている。
*2:サミュエル・アリート判事も、具体的な名前こそ歌詞に示されていないが、Randy Newmanの唄に歌われているとされている。同じく、Randy Newmanの唄に歌われているとされていたアントニン・スカリア判事は、2016年2月、在任中に死去。イタリア系のスカリア判事は「原意主義」者といわれ、一例をあげるならば、人工中絶・同性愛者の権利拡大に反対した。