「映画「新聞記者」、久々の政治エンタメ 官僚は言った「この国の民主主義は形だけでいい」」

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新聞記者

以下、朝日新聞デジタル版(2019年7月4日5時0分)から。

 内閣官房と女性記者の攻防をハードに描いた映画「新聞記者」が143館で公開され、「アラジン」や「スパイダーマン」とともに興行収入ランキングでトップ10入りした。現実の政治問題を想起させる内容だ。製作過程と、日本では久しく本格的な政治エンターテインメント映画が作られなかった背景を取材した。

 ■公開3日間で5万人

 配給会社によると、「新聞記者」は先月28日の公開から3日間で約4万9800人を集め、興行収入6232万円を上げた。都市部では満席の館もあったという。

 映画の粗筋はこうだ。東都新聞に「大学の新設」に関する秘密文書が匿名で届き、吉岡(シム・ウンギョン)が取材を始める。もう1人の主人公、内閣情報調査室の杉原(松坂桃李)は反政府的な人物のスキャンダル作りをしている。ある日、杉原が慕う先輩官僚が自殺。彼は「大学の新設」に関わっていた。

 企画から手がけた河村光庸プロデューサーは2017年、東京新聞の望月衣塑子記者の新書『新聞記者』を読み、映画製作を決意した。

 河村さんは言う。「政治に無関心な若い人が増えている。民主主義の放棄だ。

(後略)