「自民質問者、首相を手放しに称賛」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/1/27)から。

「【速報中】自民がヨイショ質問「総理の完璧なまでの…」」

 午前は与党による質疑で、昼前まで自民党議員の質問が続きます。質問者の「トップバッター」福井照氏は新型コロナウイルスをめぐる安倍晋三首相の対応について、「総理のご決断に改めて敬意と感謝を捧げたい」「安倍総理の完璧なまでのリーダーシップに敬意を表したい」と手放しに称賛を繰り返しました。

 与党議員によるこうした「ヨイショ質問」は、実は珍しくありません。昨年10月の参院予算委員会でも、世論の賛否が割れていた日米貿易協定をめぐって、自民で外務省出身の松川るい氏が「安倍総理、茂木大臣の卓越した外交能力、交渉能力により、非常に良いタイミングで短期間にまとめてくださったことを、日本国民を代表して感謝したい」と質問。安倍政権の対応を褒めちぎりました。

 議院内閣制のもとで政権を支える与党議員が、政策の方向性などで首相らと足並みをそろえること自体には、それほど違和感はありません。

 しかし、国会の重要な役割は「行政監視機能」です。与党議員だからこそ、野党議員には入らない情報や資料を官僚から得ることもできるかもしれません。「ヨイショ」に終始するのではなく、時には政権に対案を突きつけるような骨太の議論を見せてもらいたいものです。

(寸評=今野忍記者)