以下、ドキュメンタリー映画「サマーオブソウル」の公式予告編。
現在、公開されている1969年のニューヨークのハーレム文化祭をもとにしたドキュメンタリー映画「サマーオブソウル」。
当時のそのニューヨークのハーレム文化祭で " I Want to Take You Higher "を演奏しているSly and the Family Stone の姿が「サマーオブソウル」に映し出されている。
映画「サマーオブソウル」がとらえたハーレム文化祭での演奏の4ヶ月ほど前の1969年3月にシングル盤がリリースされた。サイドBに収録され、カップリングされたサイドAは、” Stand! ”。
" I Want to Take You Higher "は、政治的なメッセージソングというより音楽のグルーヴを感じるお祭り的楽曲だが、その演奏は熱くてやけどしそうだ。まさにSly & The Family Stoneの真骨頂というべきもの。Sly & The Family Stoneのライブコンサートではフィナーレに歌われるひとつになった。
ちなみにウッドストックでも"I Want to Take You Higher"を演奏している。
" I Want to Take You Higher "は、1968年にシングル盤で出されたのち、アルバム"Stand!"(1969)、さらに"Sly & The Family Stone"(1970)に収録されている。
また、"I Want to Take You Higher"は、アイクアンドティナターナーやジャクソンファイヴなど、さまざまなアーティストがカバーしている。
以下は、Wikipedia。
歌詞の一部を訳してみる。
簡単な歌詞だが、訳詞はいつもむずかしい。
The Beat is gettin' stronger
The Music's gettin' longer too
The Music is a-blossoming
I want to, I want to, I want to take you higher
I want to take you higher
Baby, baby, baby light my fire
I wanna take you higherBoom laka-laka-laka, boom laka-laka-laka boom
(拙訳)
ビートが熱くなってくる
演奏も長くなる
音楽が花ひらいている
俺は 俺は お前をもっとハイにさせたい
お前をもっとハイにさせたい
ベイビー 俺の火をつけてくれ
俺はお前をもっとハイにさせたいんだ
ブンラカラカラカ ブンラカラカラカブン
" The Beat is gettin' stronge r" は、" Feeling's is gettin' stronger " と紹介しているサイトもあって、「ビートは」なのか「気分は」なのか、よくわからない。"The Music is a-blossoming " は、"Music is flashin' me"と紹介しているサイトもあって、「音楽が花ひらいている」なのか「音楽が俺を輝かせてくれる」なのか、よくわからない。初出の"light my fire"のところだけが"make my fire"(火をおこしてくれ)と書いているものもある。ここは"light my fire"と歌っていることが圧倒的なのだが。Doorsの曲"Light My Fire"(1967)からとっているのだろうか。
こうして、どれが正確なのか、よくわからないのだけれど、歌詞はオリジナルから変わっていったのかもしれない。あるいはその場のノリで変えて歌ったのかもしれない。
いずれにせよ、それほど気にしていないのだろう。
「もっとハイになりたくないのかい」(Don't ya, don't ya, don't don't don't ya want to get higher)と歌う音楽は熱い。
以下、YouTubeから。