1月11日と13日本日は、Old Waldorfで、Jerry Garciaが出演する。Jerry Garciaは、今日で5回目。最近、精神的には高揚しているのだが、少し風邪気味で調子が悪く、この4日間はお酒も飲まず、今日のコンサートも楽しめそうもない。
数日前に「ニューヨークの日本人」(本田靖春)という日本語の文庫を速読した。父から送られてきたもので、本来俺は人から勧められた本は読む気がしないのだが、速読ならとざっと眼を通してみた。英語の速読関係の本を読んでから読書の仕方が変わったように思う。「何故わたしはこの本を読まねばならぬのか」という問題意識から出発するので、素直に読むわけではないからだ。自分から読んでやるのだという姿勢で読むと、面白く読める。
そうした観点からすると、「ニューヨークの日本人」はレベルが高いとは言えない。著者が気分的に書いていて、読者に甘えている印象がある。厳しく言えば、俺の場合、読む興味が湧かない。しかし、読んだことは無駄ではない。出版されている本がこの程度では、私たちが「論理構築」にいかに弱いかということがわかるし、反面教師としての役割は十分である。
何事も無駄にしてはいけない。英語をやっている者でも、日本語から充分学ぶことができる。今までは、日本語を避けて英語ばかりの世界にいようとしてきたが、これからは日本語も多く読んでみよう。たとえば「宮本武蔵」の本も、あれだけの量のある文庫本なので、「なぜ私は武蔵を読まなければならぬのか。英語を学んでいる者からすれば無駄だ」という気持ちだったが、今は違う。ざっとでもよいから読んでみよう。著者自身が言っていることだが、たかが大衆小説であるが、心を学べる者にとっては意味がある。ただし日本語の読書に関しては、日本にいるほうが条件・環境は良い。くだらぬ本も買う必要があるからだ。こちらではどうも億劫になっていけない。
今日13日の夜はJerry Garciaのコンサートへ行くつもりだったが、身体のことを考えて止めた。多少熱っぽかったので、だらだらと寝てしまった*1。
*1:この日のJerry Garciaのコンサートのセットリストは以下の通り。http://www.setlist.fm/setlist/jerry-garcia-band/1982/the-old-waldorf-san-francisco-ca-3dd15af.html。当日の音源かどうかは別にして、音声データにもアクセスできる。