構内は広いが、建物は日本と同じで、機能的な感じだけ。建築としてお世辞にも美しいとはいえない。図書館だけやっていたので中に入って、書架をながめていると、白人女性のライブラリアンがいたので話かけた。ワイカト大学(The University of Waikato)は、マオリ学をやるなら中心のようである。そういえば、大学内にもマオリのマラエがあった。彼女に聞いてみると、ワイカト大学(The University of Waikato)はマオリ学の拠点校で、ロトルアのマオリはワイカト大学で学ぶことも多いそうだ。ワイカト大学は、PC*1を重視している大学で、そのライブラリアンは、PCもいいけど、ちょっとやり過ぎのところもあると本音を言った。ワイカト大学(The University of Waikato)を訪問した理由を説明すると、ワイカト大学(The University of Waikato)の図書館に勤める日本人がいるというので紹介してもらうことになった。
しばらくすると館内に放送が入って、その方がやって来た。彼によれば、ワイカト大学(The University of Waikato)は、やはりマオリ学をやるには良いところだと言う。私はアイリッシュの書棚の前にいたのだが、アイリッシュなどのエスニシティにも興味があるというと、最近のはやりですねという。娘の方は女性学に興味があるのだが、ジェンダーやフェミニズムなら、ウエリントンにあるビクトリア大学という選択になるだろうと言う。ニュージーランドは、首相も女性だし、政治家にも女性が多い。ウエリントンは首都だから、文化的にも、コンサートや博物館などに事欠かない。「ウエリントンは風の街と言われていますよね」と私が言うと、風が強いのがたまに傷ですけどと彼は答えた。彼自身ビクトリア大卒であり、ビクトリア大学もワイカト大学も知っているので、彼の話には説得力が感じられた。