フィリマコ=ブラックのCD

フィリマコ=ブラック

 マオリ学部の建物の1階に、課題の提出箱がある。これまで習った事項についての簡単な、といっても私にとっては大変にむずかしいのだが、課題が出ていた。昨日、なんとかその課題を仕上げて提出しに行った際に、マオリ学部の建物の中で美しい音楽が流れていた。提出し終わった後に椅子に座って聞きほれていた私は受付にいた2人の女性に、「この音楽の歌手の名前とCDのタイトルはわかりますか」と尋ねた。フィリマコ=ブラック(Whirimako Black)の「タンギハク(tangihaku)」(Mai Publishing Ltd.)だと教えてくれた*1。「ちょっとジャジーで、現代的な感じで、でもとても美しいですね」というと、「ポウナム(pounamu)っていうアルバムもいいアルバムなんだけど、いま絶版みたいね」と言った。
 早速、図書館のインターネットで少し調べ、マオリ語の講師のヘミに、彼女の音楽について聞いてみた。私の関心事は、あまりに現代的にしすぎて、民族的な伝統や魂を売り渡していないかという点と、ウケをねらうあまりに、安っぽい音楽に堕していないかということなのだが、講師のヘミの返事によれば、彼はとくに音楽に詳しいわけではないがと断り書きがありながらも、彼女の音楽は、美しくゆったりとしたメロディで、伝統的かつ現代的な音楽で、けっして安っぽくはないという返事が来た。マオリの男性アーティストなら、ルイア(Ruia)。アダム=ファウファウ(Adam Whauwhau)。ブラナギン=カア(Branagin Kaa)などもいいと思うと教えてくれた。
 日本の盛夏になると、ときたま私はハワイの音楽を聞いていたのだけれど、マオリの唄はポリネシア系だから、かなりハワイに近いという気がする。ハワイ音楽の中にも極上のものがあるけれど、マオリのものにも大いに期待できそうなものがありそうだ。今はちょっと暇がないけれど、今後チェックしてみることにしよう。

*1:Whirimako BlackのTangihakuは彼女の三枚目のソロアルバム。2004年リリース。