テ アワムツ博物館

テアワムツ博物館に展示されている大砲

 昨日の日曜日はどこにも出かけなかった。
 テ アワムツ博物館について、もう少しだけ書く。
 テ アワムツ博物館の近くには、「砦通り」(Redoubt Street)と適切に名づけられている通りがあり、第40連隊の砦の跡地には、現在、赤レンガの警察署が建っている。
 キャメロン将軍は、ワイカト軍の冬のキャンプ地として、またフロンティア司令部としてテ アワムツを選んだのだ。500名を収容できる第40連隊の砦はあったが、キャメロン達がテ アワムツ到着後に、これを放棄し、第57連隊、第65連隊が、さらに二つの砦を建設した。
 私が初めてテ アワムツを訪れた際に、ハミルトンからすると、テ アワムツの入口にあたる場所に、第二次世界大戦記念公園(Memorial Park)があり、この戦争記念公園からすると、対角線上に位置する川沿いの狭いパークがある。ここは町の中心からは少し離れるが、たまたまそこで昼食を取ったのだが、実はその場所が第57連隊の砦の跡地だったということを、「文化遺産を歩く」の小冊子で私は知ることができた。
 もう一つの第65連隊の砦は、現在のアルバート公園の西側にあったと小冊子にある。
 1864年の最高時には、4000人もの軍関係者が住んでいたというから、今日の水準からしてみても、かなりの数と言わなくてはならない*1
 そうしたフロンティアの町テ アワムツにあるテ アワムツ博物館には、ランギリリ(Rangiriri)での戦いに使われたと考えられている12ポンド砲のアームストロングの大砲をはじめとしてイギリス部隊が使用した武器や、マオリマスケット銃も展示されている。
 これらの展示の数はけっして多いとは言えず、どちらかといえば、少ない展示と言った方が適切だ。けれども、少ない展示とはいえ、マオリ土地戦争関係では、ニュージーランドでも数少ない貴重な展示がされている場所なのである。

http://www.tamuseum.org.nz/exhibitions.htm

*1:テアワムツの現在の人口は1万人あまりである。当時の4000人の数がいかに多い数か想像できる。