テパパ(Te Papa)とは、ニュージーランドが誇る博物館である*1。
その名もニュージーランド博物館*2ではなく、マオリ語のテパパと名づけたところがまさにニュージーランドらしい。キーウィは誇りをもってテパパのことを「我々の場所」(Our Place)と呼んでいる。
このテパパにカフェがあるので、まず腹ごしらえを済ませて、博物館に入ると、クロークがあるので、バックパックを預かってもらう。もちろん、預かり料は無料。入場料も無料で、この無料の方針を維持するために寄付をお願いしているとのことだ。
これはすでに25年以上も前になるが、アメリカ合州国の各地の美術館や博物館を訪れた際にも、それぞれの美術館や博物館にクロークがあり、ニューヨーク以外は入場料も無料だった。
受付のマオリの女性担当者に私の興味関心を伝えると、親切にも館内全体を案内してくれた。何がどこにあるのか全体を教えてくれて、あとで自分の興味にもとづいて自分で回るといいと言う。
テパパには、マラエがあるのだが、これが見た事のないような明るい色調で、かなりモダンなものになっている。受付のこの女性に聞くと、モダンな芸術的嗜好が加味された未来志向のマラエらしい。
また巨大なワイタンギ条約の展示物があるのだが、このワイタンギ条約をはさんで、この左側にはマオリ、この右側にはイギリス系の文化展示がされており、ニュージーランドをまさに象徴している展示物になっていると彼女は説明してくれた。