私の場合の英語試験体験
私の個人的体験でいえば、初めてアメリカ合州国を訪問した25年前に初めてTOEFLをサンフランシスコで受けさせられて、これが英語集中講座を受ける前に受験したのだけれど、677点中で500点くらいだった*1。4年くらい前に、一年間の海外研修のために、これは自発的にTOEFLを受けた。時代はすでにペーパーテストではなく、コンピュータで受験するCBTに変わっていた。いずれの場合も、過去問題などの集中的な受験勉強は一切やらなかった。このCBTの結果は257点*2(Essay Ratingは5.5)で、それほど選り好みをしなければ、どこの大学院でも一応パスできる点数であると言われた。こうしてTOEFLは、研修のために二回だけ受けたことがあるのだけれど、TOEICに関してはこれまで一度も受けたことがない。
英語検定も、英語教師になりたての頃に英検一級を受験して不合格Aだったから、中学生のときに受けた英検3級が唯一の私の資格といえるものだ。
職場で同僚に英語資格の話を持ち出したら、結構みんな受けているようで、資格らしい資格を持っていない私の経験談を話すと、それは私が男性だからということで、女性教員は資格でもないと生きていけないのだと、TOEIC 990点の女性の同僚から言われてしまった。
点数を持っていないものが、英語試験を批判しても説得力に欠ける。ということで、ためしに自分も再度TOEFLやTOEICを受けてみるかという気持ちになってきた。
*1:松本道弘「「タイム」を読む」(1981)の巻末にある「英語読破力ランク表」の「資格によるガイドライン」でいうと、英語道1級が、「TOEFL 500点。英検1級に合格。商英A級の英語力はあるが、専門知識がカギ。通検2級、ガイド試験の合格ラインへ。声読から速読へ移行」とあり、当時のわたしの「TOEFL500点」は「英語道1級」となるが、当時も、他の試験を受験したことはないし、この基準が適切なのか、全くわからない。
*2:CBT 257点は、Toefl で613点くらいか。先に紹介した「「タイム」を読む」の巻末の「英語読破ランク表」によれば、「TOEFLは約600点。通検1級、科学技術翻訳士1級にパスすれば、2段に近い。同時通訳にはときには声読が必要」とあり、これが「初段」となっている。松本道弘氏のランク表によればわたしの「CBT257点」は「英語道初段」となるが、他の試験を受験したことはないし、この基準が適切なのか、全くわからない。ただこの四半世紀でようやく、松本道弘氏のランク表で1ランク上昇したと言えるのかもしれない。