昨日ハローウィーン*1について触れたが、今日のIHTに”To Some Britons, holiday is no treat”(「ホリディが喜びでない英国人もいる」)という記事が載っていて、ハローウィーンをイメージさせてくれるカボチャに斜線が引いてあるポスターが掲載されていた。
そのポスターには、”Sorry No Trick, No Treat, No Thanks Have Fun”(「どうも。いたずらなし。ごほうびもなし。ということでお願いします。楽しんでね」)と書いてある。これは警察が作成したハローウィーンお断りのポスターで、インターネットで検索してみたら、次のようなイギリスの警察のサイトで、ポスター自体をダウンロードできるようになっていた。
http://www.wiltshire.police.uk/news/newsview.asp?id=1210
http://www.devon-cornwall.police.uk/v3/crime/tricktreat/index.htm
上記URLは無効になってしまっているので、以下を参照のこと。
ハローウィーンには、その昔は、子どもたちが歌を歌ったり、冗談を言ったり、何かをして、りんごや南京豆をもらったものだという。それに当時はカボチャを使わずに、カブを用いたようだ。
今の子どもたちは何もせずに、お菓子をねだったり、お金をせびったりするから困りものだと記事は言う。さらに興味深いことに、ケルト的な関連も薄れているという。さらに、地域共同体としても、見知らぬものが家を訪ねてくるというのは治安上も問題なのだとも書いてあった。
見方によっては何ともせちがらい話だが、IHTに掲載されたThe New York Timesのこの記事によれば、最近の調査で58%の家の所有者がハローウィーンの日は家の奥に隠れて、電気を消して、居留守を使うという。
イギリスでもハローウィーンは、ビッグビジネスで、ハローウィーン関連で、228,000,000ドルが消費され、5年前よりも10倍にも膨れ上がっているようだ。
この記事には、花火を上げる行事で有名な、あのガイフォークス(Guy Fawke)の話も紹介されていた。
キリスト教徒の多いイギリス人だからハローウィーンを敵視するということもあるのだろうけれど、ハローウィーンが読頃日ではない英国人がいるということは、おっちょこちょいの日本人が知っていてよいことではあるだろう。
私はイギリスの警察に肩入れするわけでもないし、キリスト教徒に肩入れしているわけでもないが、日本で何も考えずにハローウィーンと騒いでいるのは、どこかおかしいように思う。