従軍「慰安婦」問題

amamu2007-03-07

 従軍慰安婦問題で強制の根拠はないとする発言を安倍首相がしたことに対して、アメリカ合州国のメディアが反発している。
 そもそも「慰安婦」自体は、“Comfort women”と訳されることが多いが、その一方、”Sex slaves”、すなわち「性的奴隷」と訳されることも少なくない。どちらの訳が、より正しいのか、いわばせめぎ合っているとも言えるが、そもそもこれは似て非なるものである。内容的に「性的奴隷」と認識している欧米のメディアに対して、「慰安婦」と言いくるめ、さらに強制の根拠はないと主張すれば、それは批判を浴びるのが当然である。
 「強制」をめぐっての議論も必要だが、そもそも「慰安婦」なのか「性的奴隷」なのか、つまり「奴隷」であったのかなかったのかがより本質的な問題である。