1971年のニールヤング

Harvest

 1970年のクレイジーホースとのライブ、そして1971年のソロツアーからマッセイホールのライブと、ニールヤングのアーカイブからCDとDVDが発売中だ。
 こんなに続けるつもりはなかったのだけれど、ニールヤングのレコードは高校時代によく聴いた思い入れもあって、70年代のレコードについての紹介が続いている。
 すでに書いたように、1971年の4月には前年の夏におこなわれたツアーから4 Way Streetが発売となった。
 1971年には新しいレコーディングによる発売はないけれど、逆説的だが、だからこそよりニールヤングの人気が上昇した。70年のAfter the Gold Rushの評価とCSNYの活動の評価が人気を後押しした。
 こうして翌年の1972年2月には、待ち焦がれたニールヤングのアルバムHarvestが発売となり、これが年間200万枚を売るまでのミリオンセラーになる。Harvestは売れに売れたアルバムなのだが、実は専門家筋からは評価がそれほど高くはない。
 私は知らなかったのだが、Johnny RoganのNeil Youngによれば、Harvestがそれほど評価されなかった理由のひとつに、Neil Young Live At The Los Angeles Music Centerという海賊版のせいもあるという。このブートレッグの出来があまりにもよいので、アルバムHarvestは、たしかにメロディックで聞きやすいけれど、内容に欠けるというのだ。
 Harvestは私もよく聴いたけれど、この指摘には納得するところがあるので、もう少し書くことにする。