山田洋行の元専務は、山田洋行を飛び出して、日本ミライズを設立した。長年にわたってこの元専務より接待を受けていた守屋氏が、資金繰りに困った元専務を助けようとしたとしても不思議ではない。
アメリカ合州国のGEと防衛庁との商売でも、代理店が山田洋行から日本ミライズへと移ったとの話もある。
昨日も書いたけれど、この問題を単なる接待問題に終わらせてはならない。徹底追求、徹底解明が必要だ。
この時期に福田首相の申し入れで、民主党の小沢代表が党首会談に応じたというが、密室での話し合いは大問題だ。情報公開して、国民の前に問題点を明らかにすべきだ。
以下はasahi.comから、
元専務「口利きあった」 守屋氏証言と矛盾
2007年10月30日03時01分
資金難の「日本ミライズ」のために口利きをした事実はないと前防衛事務次官の守屋武昌氏は証人喚問で否定したが、同社社長の宮崎元伸氏(69)=山田洋行元専務=は今年8月、朝日新聞の取材に対し、守屋氏による口利きの事実を認めていた。宮崎氏の説明が正しければ、守屋氏が議院証言法違反(偽証)の発言をした可能性が出てくる。
証人喚問で衆院テロ対策特別委員会の深谷隆司委員長が「宮崎氏は日本ミライズ創設後、資金繰りに困って、今年6月、大手企業系列会社の経営者に陳情して、その席にあなたも同席して口添えしたと言われている。事実としたら許し難い行為だ」と質問した。
守屋氏は「その方と会ったのは私の記憶では本年6月中旬。夕方6時過ぎに電話があり、いまその人と飲んでいるからと(宮崎氏から)誘いを受けた。よく知っている経済人でお話ができるということでお会いした」が、「融資の話は一切ない」と否定した。
しかし、宮崎氏は8月の朝日新聞の取材に対し、守屋氏の口利きを詳細に説明していた。一問一答は次の通り。
――6月に都内のすし店で守屋氏を接待したとの情報がある。
「接待ではない。私を助けようという会合だった」
――どういう会合か。
「もう80歳近くになる人がいる。その人がすし店の常連客で、店主に私の会社のことを話した。そうしたら店主が気をきかせて、別の常連客の大手企業系列の会社の会長に私の会社のことを話してくれた。守屋さんと会長も知り合いで、それで会うことになった」
――守屋氏と会長とあなたの3人で会ったのか。
「そう」
――何を話したのか。
「守屋さんが『宮崎さんは業界で40年苦労してきた人だから、助けてあげてください』と会長に言ってくれた」
――「助ける」とは。
「系列に入れてくれということ。でも、会長が『うちの会社の大株主は大手商社で、(同じ商社の日本ミライズとは)競合関係になるから(支援)できない』と断った。それで私は『これは駄目だ』と思って先に店を出て1人で帰った」
――すし店の費用は宮崎氏が出したのか。
「会長が出したと思う。私は先に帰ったのでわからないが……」
◇
この口利きについて朝日新聞が10月20日付朝刊で報道すると、宮崎氏は一転して口利きの事実を否定する発言を週刊誌などにするようになったが、取材当時は一問一答にある通り、口利きの経緯を含め、当事者しか知り得ないことを自発的に述べていた。