守屋元次官、接待費、月100万円を超す月も

amamu2007-11-01

 守屋元次官の贈収賄疑惑の続報。
 接待は月に100万円を超えた月もあったという。
 また、久間元防衛省大臣の疑惑も浮上している。
 
 以下は毎日新聞より。

守屋元次官:接待月100万円 東京地検、贈収賄視野に


 防衛省守屋武昌事務次官(63)が、防衛専門商社「山田洋行」の宮崎元伸元専務(69)から東京・赤坂の複数の高級クラブで、多額の飲食接待を受けていたことが関係者の話で分かった。山田洋行側が負担した飲食費は月100万円を超すこともあったとされ、東京地検特捜部は、クラブ側に売上伝票などを任意提出させた模様だ。特捜部は、ゴルフ接待なども含め、守屋氏に対する利益提供の全容解明を進める方針とみられ、贈収賄容疑を視野に捜査を進めている。

 関係者によると、宮崎元専務は長年にわたり、赤坂の高級クラブで守屋氏を接待していたという。隣接したビルに入居する2軒のクラブがよく使われたとされ、多いときは一つの店だけで料金が月額100万円に及んでいた。守屋氏の妻も、元専務とともにクラブに頻繁に顔を出し、カラオケなどを楽しんでいたとされ、元専務は、別の防衛省幹部も同じクラブで接待していたという。

 特捜部もこうした事実を把握しており、これらのクラブから過去数年分の伝票類の任意提出を受けたという。特捜部は入手した資料を分析して、宮崎元専務による守屋氏への飲食接待を詳しく調べている模様だ。

 守屋氏は29日の証人喚問で、元専務から「200回以上のゴルフ接待を受けていた」と明言。さらに、元専務からゴルフセットを贈られたことや、同行した北海道や九州のゴルフツアーの旅費を支払ってもらったことも証言している。

 一方、守屋氏は事務次官時代の03年、次期輸送機(CX)エンジンの納入業者を選定する「装備審査会議」の議長を務め、同年8月の会議で、山田洋行が日本代理店だったゼネラル・エレクトリック(GE)を納入業者に選定したことなどが判明している。

 こうしたことから特捜部は、多額のゴルフや飲食接待などの利益提供の見返りに、守屋氏が宮崎元専務側に何らかの便宜を図っていた疑いもあるとみて、慎重に調べを進めている。

 以下も毎日新聞から。

山田洋行>久間元防衛相に「車代」 05年に十数万円
11月1日2時36分配信 毎日新聞


 防衛省守屋武昌事務次官(63)をゴルフ接待していた防衛専門商社「山田洋行」が、年間約200万円の裏金を工面し、その一部を「車代」などとして政治家に支払っていたことが分かった。関係者によると、自民党久間章生元防衛相らには05年に十数万円の「車代」を渡していたという。東京地検特捜部もこうした事実を把握しており、山田洋行の政官界に対する利益提供の実態解明を進めている。

 関係者の話では、久間氏は05年末、山田洋行のオーナー一族の結婚式に出席した際に、十数万円の「車代」を受け取ったという。同社では、子会社が購入した商品券を引き取って換金するなどの方法で、年間200万円程度の裏金を作っており、久間氏への現金もこの中から支出されたという。

 久間氏は、同社のオーナー一族と親しい関係にあり、守屋氏への接待を繰り返していた宮崎元伸元専務(69)とも約10年前から知り合いだったという。久間氏を巡っては、昨年秋以降に宮崎元専務らと一緒に会食し、代金を一切支払わない接待を受けていたことが判明している。

 宮崎元専務らは特捜部の任意聴取に対して、山田洋行の裏金の実態について供述しているとされ、特捜部は裏金の使途について解明を進めているとみられる。