いま「英語フレーズ4000」を読んでいるところなのだが、今日もそうした絶望的な気持ちにさせられたフレーズのひとつを紹介しておこう。
それは、feel the earth moveというフレーズだ。
このfeel the earth moveが用いられているDid you feel the earth move?は、ベッドで男性が女性に聞くWas it good for you?とほぼ同じ意味で使われるという。この説明の箇所を読んだときは、まさに頭を殴られた気持ちになった。
(ええ、まさか、信じられない) これもまさにGet out(ええっ!)の経験だった。
1971年のキャロル・キング(Carole King)のアルバムTapestryの一番目の曲の題名は、I feel the earth moveという曲で、この中に、"feel the earth move"が含まれている歌詞がある。
I feel the earth move under my feet
I feel the sky tumbling down
I feel my heart start to trembling
Whenever you're around
この歌詞が直接、そのことを歌っているとは思わないけれど*1、"feel the earth move"が意味深な慣用句だとすれば、この歌詞にも性的なニュアンスが含まれていると言って差しつかえない。
私のショックは、これが慣用句だとはつゆ知らず、キャロル・キングが高揚感(emotional high)から作り出したオリジナルの詩だと思い込んできたことだ*2。
性的な含意のある"I feel the earth move"を、知覚動詞の原形不定詞の例文として教室で使ったことだってあるから、高校生に対して随分と大人の例文で教えたことになる。
まさに浅学を恥じ入るばかりである。