ネットサーフィンをしていたら、たまたま俳優・マット・デイモン(Matt Damon)氏の朗読による「アメリカ独立宣言」(The Declaration of Independence)を見つけた。
history.comのヒストリーチャンネルの"The people speak"という番組からのビデオクリップである。
ハワード・ジン(Howard Zinn)が書いた本*1やアイデアをもとに、マット・デイモンらが企画に入っているとのことで、パフォーマーは、有名な俳優やミュージシャンが出演している。
DVDやCDや本も発売されていて、CDには、当然というべきか、Randy Newmanの"Sail Away"も入っていた。Bob Dylan、Bruce Springsteenらも名を連ねている。
The People Speakについては、以下のURLを参照のこと。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_People_Speak_(film)
とりあえず、マット・デイモンの「アメリカ独立宣言」を聞いたが、これは素晴らしい企画である。
2分ちょっとのビデオクリップで、学ぶべき良質の内容と良質のパフォーマンスを聞くことができる。
「アメリカ独立宣言」がもっている意義、その民主主義的思想は、画期的で革命的であるからこそ、権力者は(都合のよいときにその意義を引き合いに出すけれども)そのラディカルな思想を隠そうとしてきた。「アメリカ独立宣言」の意義は、「生命」(Life)・「自由」(Liberty)・「幸福の追求」(te pursuit of Happiness)が重要であり、そのために政府が組織されたこと。もし「生命」「自由」「幸福の追求」が損なわれるときには、そうした政府を変更(alter)、「廃止」(ablolish)できること。それは「権利」(right)であり、「義務」(duty)であることを明らかにしたことにある。「アメリカ独立宣言」のこうした意義を、学生時代に、私はある哲学者から学んだ。
「アメリカ独立宣言」の、この後半の「変更」「廃止」の「権利」と「義務」の箇所は、きちんと学んでいないと引用する場合でも省略したりすることがあるが、マット・デイモンのこのビデオクリップははぶいていない*2。
ぜひ、このビデオクリップにアクセスしてもらいたい。教材として英語教師にもお薦めできる。
http://www.history.com/shows/the-people-speak/videos/the-people-speak-2#the-people-speak-2