昨日8月20日の朝日新聞の声の欄で、「ドイツ人の一言に癒された」と題する福島県郡山市の男性の投書が目を引いた。
私たちの商店街で先日、お盆の「花市」があり、お客に冷茶を無料で配るテントを設けた。
そこに30代くらいのドイツ人男性が立ち寄った。磐梯山のわき水でいれた緑茶を「おいしい」と飲んでくれた後、滑らかな日本語で言った。「福島の原発事故の影響でドイツの原発は全部やめることになりそうです」。その場に居合わせた私たちには思いもかけない言葉だった。
郡山をはじめ福島県の人々は原発事故の影響でとてつもない苦労を強いられながらも、思い切ってこの土地を去ることのできないやるせなさを抱えている。そんな中、ドイツの男性の一言で、私たちの苦労が無題になることなく、世界の人々に教訓をもたらしていることを実感し、心まで癒された。
このあとの文章も紹介したい素敵な内容が書かれていたけれど、引用が長くなっても申し訳ないので、これ以上の引用はやめる。
事故から教訓を学ぶこと。事故から教訓を学ぶことができるのかどうかが問われている。