前にも観た芝居だが、こまつ座の「きらめく星座」を観てきた。
この物語は、日本が戦争に突っこんでいく昭和15年11月3日から16年12月8日前夜までの時代を、西浅草のオデオン堂というレコード屋さんの家族を中心に展開していく。
オデオン堂の家族は、店の主人と元松竹少女歌劇団で歌手であった後添えの女主人、そして脱走兵の兄と軍国乙女の妹である。とても明るい音楽好きの一家であるが、戦争に巻き込まれていく暗示が、劇の冒頭と最後に出て来る。
家族の雰囲気が明るければ明るいほど、この冒頭と最後の場面が象徴的だ。
現在の日本の状況と、状況が重なる。