BBC Radio 2の “Arts Show with Claudia Winkleman”

 ヒースロー空港経由でアイルランドに家族旅行に行ったことはあるが、俺はロンドンに降りたことはない。
 いまロンドンに住んでいるわけでもないのだが、ロンドンの劇場や映画、文学情報を伝えてくれる、金曜日22:00(現地時間)からの“Arts Show with Claudia Winkleman”というBBC 2の番組を聞き始めている。話題になっている人たちが実際にゲストとして登場するそのインタビューが興味深い。
 今回の演劇情報では、シェイクスピアの「ヘンリー4世」(Henry IV)が話題となっていた。ゲストは、フィリダ・ロイド(Phyllida Lloyd)。
 シェイクスピア劇というところに興味があるけれど、フィリダ・ロイド(Phyllida Lloyd)という演劇人については俺は全く知らない。
 少しWikipediaで調べてみると、映画「マーガレット・サッチャー」の監督をやったこともあるようだが、この映画は俺は未見である。
 いまロンドンのドンマー(Donmar Warehouse)劇場でかかっているのは「ヘンリー4世」(Henry IV)だが、前回も同じ劇場で、女性ばかりの「ジュリアス・シーザー」を上演したと番組で言っていた(2012年)。どうやら「ヘンリー4世」は、Trilogy(三部作)としての二作目の作品ということになるらしい。
 この前、蜷川演出の「ジュリアス・シーザー」を観てきたばかりだが、通常「シーザー」は男優が多く女優が少ない劇であろう。それを女優だけで演出するとどうなるのだろうか。

 映画の話題では、いくつかの映画の紹介の中で、ドキュメンタリー作品として、Edward Snowdenを扱った“Citizenfour”という映画の紹介をしていた。

 また、文学では、Michael Morpurgoの新作”Listen to the moon”が話題となっていた。
 このマイケル・モーパーゴ(Michael Morpurgo)という作家も知らなかったが、あの “War Horse”を書いた、児童文学を得意とする作家らしい。”War Horse”の映画は観たことがあるが、実に俺は何も知らないのである。
 “Listen to the moon”という新作は、第一次世界大戦中の1915年。イギリスの客船LusitaniaがドイツのUボートの魚雷攻撃を受けて沈没した。沈没がはやかったため、犠牲者が多く出た。アメリカ人もたくさん乗り込んでいたため、それまで中立の立場をとっていたアメリカ合州国もドイツに対して激怒した。そうした事件を背景にした物語であるようだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/RMS_Lusitania
 番組中、Michael MorpurgoがKinsale(アイルランドの港町)についても触れていたが、アイルランドのコークからレンタカーでまわったったときにキンセールを訪れたことがあるから、キンセールなら俺も知っている。
 マイケル・モーパーゴは、Wikipediaで見たら、スコットランド独立に対しては反対の立場をとっているとのことだ。
 元教師ということで、児童文学作家として人気があるようである。
 そうした背景からか、家族が仲良くできたらと、Family Arts Festivalというイベントを応援しているのだろう。番組中に紹介していた。
http://www.familyartsfestival.com/