Car Talkのテーマ曲の"Dawggy Mountain Breakdown"

Dawggy Mountain Breakdown

 Car TalkというNPRのラジオ番組はよく聞いてきたし今も聞いている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Car_Talk
 "Car Talk"は、その題名からもわかるようにアメリカ人の日常的足ともいえる自動車の話題が中心の番組だ。
 車に関するお困りを相談する番組で、答えるのはRayとTomの兄弟。
 RayとTomはイタリア系。そうした背景も垣間見ることができて、それも面白い。
 ただ、自動車だけの話にはとどまらず、脱線もあり、日常的な話で盛り上げる。ユーモアも自虐ネタもあり、英語がわかればストレス解消におすすめだ。
 RayとTomがリタイアしたため2012年に終わってしまったようだが、その番組は今もポッドキャストでたくさん聞くことができる。
 RayにTomがまぜっかえす、からみが絶妙。
 自動車についてのお困りの質問をするのは、一般のアメリカ人。
 アメリカ合州国は広い。あちこちの州に住むアメリカ人から電話で問い合わせがある。
 Tomの突っ込みは、名前の綴りから、訛り(accent)と広範囲。オーストラリアから来た男性、結婚してアメリカの市民権を得た女性などアクセントに対して、人権に配慮しつつもどこから来たのかと突っ込むのも、ちょっとした発話で出身地が違うとわかるものなのだと思うと、興味深い*1
 仕事(work)と結婚(woman)は、どちらも男がslave(奴隷)になっちゃうとRayが口をすべらすと、おお、それはかなりの問題発言だ。そう発言したのはRaymondで、俺は言ってないよとTomが責任回避をしながら突っ込むのも、彼らの人権意識の水準がわかって興味深い。
 ここには、ニュートラルな英語の世界はない。
 アメリカ合州国のすべてではないが、日本車のToyotaNissanIsuzuSubaru*2、Honda、Mazdaに乗っている具体的な世界がある。
 今日は、Car Talkの紹介がしたいのではなく、この番組のテーマ曲は、"Foggy Mountain Breakdown"のようなバンジョーの速弾きであるのだが、"Car Talk"のテーマ曲"Dawggy Mountain Breakdown"がDavid Grismanの作曲によるもので、やはりEarl Scruggsの演奏によるものということだ。長年聞いているが、気がつかなかった。
 David Grismanは、サンフランシスコに滞在しているときに何度かGreat American Music Hallで見たことがあるし、Earl Scruggsはバンジョーの大御所であるから、俺は知っていないといけない。
 そうしてみると、最後のクレジットでRayが言っているのに気がついた。
英語だと完璧とはとても言えないから、やはりきちんと聞いてないんだなぁ。

*1:情けないことに、外国人の英語や、イギリス英語とアメリカ英語くらいの大きな違いはわかるが、オランダ訛りだとか、細かなアクセントは俺にはわからないことが多い。大きなアクセントの違いについてはあまりにも明確で話題としては面白くないのだろう。アクセントについてはトムが突っ込むので、細かなアクセントがわからない俺にはとても興味深い。

*2:"Car Talk"でスバルの宣伝がされるときがあって、スバルの「インプレッサ」の発音だが、「インプレッツァ」でもなく、「インプレッザ」と発音している。