「私の「戦後70年談話」」を読んだ

私の「戦後70年談話」

 各氏の「戦後70年談話」である「私の「戦後70年談話」」(岩波書店)を読んだ。
 ちばてつや山田太一ジェームス三木山田洋次ダグラス・ラミス宝田明野中広務ら、各氏の「戦後70年談話」は、大変ためになる。

 戦後に生まれた俺の小学生時代のヒーローは、手塚治虫さん*1ちばてつやさん、赤塚不二夫さん*2らのマンガ家たちだった。だから彼ら漫画家たちには大変お世話になったのだが、彼らが平和憲法をいかに支持していたか、いまさらながらにして、思う。
 山田洋次さんや山田太一さん、ジェームス三木さんらの映画監督やシナリオライターも同様である。
 森村誠一さん、澤地久枝さん、野坂昭如さんら、作家も同様である。
 香川京子さん、奈良岡朋子さんらの女優さん、俳優さんも同様である。
 そうした文化状況の影響下で育てられた思いがある。

 これが、反平和主義・軍国主義の文化状況下で育つとしたら、どうなるのだろうか。
 それが戦前という時代状況に他ならないのだろう。
 鈍感ではいけない。
 想像力をはたらかせなければならない。

*1:手塚治虫さんは1989年没。

*2:赤塚不二夫さんは2002年没。