「銃の暴力に無力感に襲われるが、われわれは無力ではない」("Gun Violence Makes Us Feel Powerless, But We're Not")

 テキサス州のサザーランド・スプリングスでの銃撃事件(the mass shooting in Sutherland Springs, Texas)。
 ラスベガスの銃撃事件から、約35日。銃社会のなかで、銃の暴力にたいしてアメリカ合州国は、無力感に襲われている。
 アメリカ合州国にはお笑い番組的な政治風刺の番組が少なくない。
 "The Late Show with Stephen Colbert"もそのひとつである。
 銃の暴力に対して無力感に襲われるが、それではいけないと、いつになく真面目にスティーブン・コールベアが語っている。
 銃の暴力に無力感に襲われるが、それではいけない、悪に対決しなんとかしないといけないと。
 昔、トラが来たら、村をつくったり、囲いをつくったり、何とかしてきた。
 いま、暴力から守るために、さらに銃を買うという悪循環におちいっている。
 どうしたらよいのか。
 ステイーブン・コールベアの番組は、反トランプ、民主党寄りだから、少なくとも2018年に投票できる(You can vote)というのがとりあえずのスティーブン・コールベアの結論である。
 
 このレイトショーは、以下のYoutubeで見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=iDXlWTRyxgE

 これはスティーブン・コールベアが言っていることではないが、国と国とでも同じことが言えないだろうか。
 あいてが武器で武装すれば、こちらも武器で武装する。
 あいてが核兵器武装すれば、こちらも核兵器武装する。
 自分は武装するが、相手の武装はみとめないなんてことで、安全・安心はつくれるのだろうか。

 銃規制に反対の者は、銃が人を殺すのではない、人が人を殺すのだというが、それは一面的には正しくても、多面的・全面的には正しくない。
 やはり銃が人を殺すのだ。
 そう考えてみると、トランプ大統領の武器の売り込みに対して、無批判な安倍首相では、安全・安心が守れるはずもない。
 そもそも、トランプ大統領の自国で、武器をたくさん所持した市民が多いのに、ちっとも安全・安心ではないではないか。
 武器で武装し、ミサイルに対しては迎撃すれば、安全・安心が確保できるというのは、全く説得力がない。