「私立中学、英語の入試が急増 首都圏・近畿圏の3割」

 以下、朝日新聞デジタル版(2018年1月18日21時32分)から。

 私は長年私立中高の英語教師をしてきたが、私立中学への英語の入試の導入には賛成ですか反対ですかと問われたら、反対です。
 明らかにこれは「過程環境が左右する」点でも、日本の文化を破壊する意味でも、不公平で、よい政策とは言えません。
 差別であり、文化破壊と言わなければなりませんね、これは。

 英語の入試を導入する私立中学校が急増し、今年は首都圏と近畿圏の約3割に当たる137校で行われる(実施済み含む)ことが分かった。4年前と比べると、約7倍の増加。2020年度から小学校で英語が正式な教科になり、大学入試の英語も変化するなか、受験生や保護者に英語教育の充実をアピールする狙いがありそうだ。

 私立中学校の動向を分析している首都圏模試センター(東京都)と大手進学塾の浜学園兵庫県)によると、今年入試を行う私立中学は首都圏(8都県)に303校、近畿圏(2府4県)に143校あり、このうち首都圏の109校(約36%)、近畿圏の28校(約20%)が英語入試を行うという。多くの学校は国語と算数が必須で、社会・理科と英語のいずれかを選ぶなどの選択型だが、英語単独の入試もある。

 英語入試は従来、もっぱら外国からの帰国生を対象に行われていたが、数年前から一般枠でも行う学校が出てきた。14年は首都圏・近畿圏で計19校だったが、英語が得意な受験生を呼び込もうと中堅校を中心に導入する学校が相次ぎ、137校まで増えている。
 (後略)


峯俊一平、土居新平