「神奈川)カジノ反対の声相次ぐ 横浜市の意見公募」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2018年9月5日03時00分)から。

 横浜市は4日、11日開会の市議会定例会に提出する2021年度までの中期4カ年計画の原案と、5〜6月に実施した同計画の素案への意見公募(パブリックコメント)の結果を発表した。寄せられた意見は、カジノを含む統合型リゾート(IR)への反対と、中学校給食の実施を求める声が突出して多かった。

 意見公募は原案づくりに向け、素案公表後の5月14日〜6月22日の40日間、郵送やファクス、電子メールで受け付け、830の個人や団体が計2129件を寄せた。14年の前回4カ年計画時の意見公募(30日間)の502人、計1162件を大きく上回った。

 IRに関する意見が433件と全体の2割を占め、うち約94%の407件が「ギャンブル依存症が心配」「犯罪の温床となる」「文化芸術創造都市にふさわしくない」など、反対の立場だった。林文子市長が昨年夏の市長選前に「白紙」に転じたにもかかわらず、素案に「国の動向を見据え、検討」と明記したことへの批判も目立った。

 また、中学校昼食に対する意見も326件に上った。素案では、家庭弁当、業者弁当と並び、「ハマ弁(横浜型配達弁当)をより選択しやすい環境を整える」などとしているが、約95%の309件が「中学校給食を実施してほしい」という要望だった。

 この日、発表された原案でも、二つの施策の文言は素案と変わらなかった。市政策局は「IRはまだ『白紙』で、導入するとも、しないとも決めていない」「現時点では『ハマ弁』が一番良いと考え、喫食率を高める取り組みをしている」などと説明している。(武井宏之