以下、朝日新聞デジタル版(2018年9月21日12時38分)から。
韓国の世論調査会社リアルメーターは21日、北朝鮮・平壌で18、19日に実施された南北首脳会談について、韓国民の約7割が肯定的に評価しているとする世論調査の結果を発表した。
北朝鮮が非核化の追加措置をとる用意があるとした「平壌共同宣言」の発表翌日である20日に調査を実施。調査対象者の71・6%が会談を肯定的に評価し、否定的評価は22・1%だった。30、40代の肯定的評価がほかの年代に比べて若干高い傾向が出た。
文在寅(ムンジェイン)大統領の支持率も上昇し、世論調査会社韓国ギャラップが21日に発表した調査では支持率61%で、会談前より11ポイント上がった。
一方、保守系主要紙「朝鮮日報」は21日付社説で、文氏が19日夜に金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とマスゲームを鑑賞し会場で演説した際、自身を「韓国大統領」ではなく、韓国を国として認めていない北朝鮮に配慮してか「南側の大統領」と名乗ったことを問題視。「数多くの反人道的な行為を犯した人物に、賛辞まで送らなければならないのか」と批判した。(ソウル=武田肇)