昨シーズンに続けて2シーズン目の初滑り

 昨シーズンに続いて今シーズン初のスキー合宿に出かける。

 スキー場に向かう行きのバスに中国人旅行者が乗りこんできた。家族旅行のようで観光とスノーモービルをしに来たらしい。みな日本語が話せないようだが、うち一人の若者だけは日本語がそれなりに堪能だった。スノーモービルをするにはどこで降りたらいいかとバスの運転手に聞いている。バスの運転手は調べてみると言って本部に連絡をとっていたが、情報を得てスノーモービルをやれるところはないと返答した。応対は親切だった。日本語の堪能な若い中国人は少しあせったようで自分でスマホで情報を確認し始めた。運転手も少し困っているようだったので、その青年に向かって「スノーモービルをやれるスキー場はあるけれど、雪が少なくて、まだオープンしていないのかもしれない」とわたしの憶測を伝えた。ゲレンデがオープンしていてスキー客で多少混んでいるバス停で降りてそこで聞いてみたらどうかと助言をし、そうしたバス停のひとつで中国人旅行者は連れ立って降車した。
 その後、わたしも目的地のバス停でバスを降りた。荷物を引き取る際に、運転手に感謝を告げた。
 さて今シーズン初めてのスキーだが、楽しみにしていることがひとつある。それは、生まれて初めて買ったスキーブーツとスキー板で滑ることだ。
 ところが、世の中とんでもないことが起こるもので、届いているはずのスキー三点セットが届いていなかった。
 仕方がない。自分のブーツとスキーで滑るのはお預けで、今シーズンの初滑りをするしかない。
 今シーズンの初滑りは、荒い滑りだった。
 ビギナーだからね。道具のせいにしたいけれど、そうする訳にもいきません。