「首相から消えた熱量 ポスト安倍へ、問われる終わり方」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年7月26日12時0分)

 安倍晋三首相(自民党総裁)は参院選が終わると、憲法改正に向けてアクセルを踏んだ。

 「少なくとも議論すべきだという国民の審判は下った。野党は民意を正面から受け止めていただきたい」

 確かに、今回の選挙で首相は憲法改正に言及し、その議論の是非を繰り返し問うた。しかしそれは、ほとんど触れなかった過去の国政選挙と比べて多かったということに過ぎない。

 全国73カ所で行った演説のうち、公明党候補に対する応援演説では、憲法には触れていない。その公明党は首相発言にすぐに反応。山口那津男代表は「憲法改正を議論すべきだと受け取るのは、少し強引だ」と反発した。首相は会見での発言を周到に整えたとはみえない。共に選挙を戦った与党内でさえ、「国民の審判」の受け止め方には開きがある。

(後略)

(首相官邸担当キャップ・田伏潤)