テニスの4大大会、全米オープンの前哨戦に出場中の大坂なおみ選手(日清食品)が26日、ウィスコンシン州で起きた黒人銃撃問題に抗議の意を示すため、翌27日の準決勝を棄権すると表明した。その後、大会主催者は27日の全試合を28日に延期すると発表した。

 第4シードの大坂は26日、米ニューヨークで開催されている「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」の準々決勝で、アネット・コンタベイト(エストニア)と対戦。4―6、6―2、7―5で勝利し、27日はエリス・メルテンスベルギー)と対戦する予定だった。

 だが、大坂は試合後にSNSで「私はアスリートである前に、一人の黒人の女性です。私のテニスを見てもらうよりも、今は注目しなければいけない大切な問題があります」と説明。「私がプレーしないことで劇的に何かが起きるとは考えていませんが、白人が多い競技で議論を始めることができれば、正しい道へのステップになる」と続けた。

 

 (後略)

 (遠田寛生)