以下、朝日新聞デジタル版(2021/5/6 6:00)から。
京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授が、朝日新聞のオンライン取材に応じ、新型コロナウイルスの終息に向け、「できるだけ早くワクチン接種できるような状況に、総力を挙げてもっていけるかどうかにかかっている」と話した。
山中さんは昨年3月に個人のウェブサイト(https://www.covid19-yamanaka.com/別ウインドウで開きます)を開設し、コロナ関連の論文解説や感染対策の呼びかけを続けてきた。今年2月には、ワクチンに関する情報発信を中心に内容をリニューアルした。
山中さんは「ワクチンの論文など、できるだけかみ砕いて発信していきたい。ここでワクチン接種が広がらないと、来年の今ごろまた同じことを繰り返している可能性があると思う」と語った。
「終息に向かわせようとすると、7千万、8千万人は接種を完了させないと、目に見えた効果はないと思う」と指摘。2回接種を想定すると、1億6千万回を感染が広がりやすい冬までに済ませる必要があるとして、「ものすごい数が必要。それを本当にやる覚悟を思って今日本ができるかどうかっていうことが試されている」と話した。
(後略)
(野中良祐)