以下、朝日新聞デジタル版(2021/5/20 10:50)から。
中国電力は18日夜、島根原子力発電所(松江市鹿島町片句)構内の管理事務所で火災が発生したと発表した。投光器用のバッテリーが火元とみられるが、すぐに消し止められ、けが人はなかった。放射性物質の漏出などはないという。
中電によると、火災は同日午後7時半ごろ。1号機(廃炉作業中)から約70メートル東側にある管理事務所2階の情報室で、非常用に保管していた投光器用の予備バッテリー(縦43センチ、横9センチ、幅11センチ)から煙が出た。火災報知機が作動し、駆けつけた社員が消火器で消し止め、約35分後に鎮火した。情報室は放射線管理区域外にあり、緊急時に自治体との連絡などで使う部屋という。
島根県は同日、安全協定に基づき、松江市とともに立ち入り検査を実施した。
島根原発では、17日にも2号機原子炉建屋内で、清掃中の協力会社の作業員が約5メートル下に転落し、足の骨や肋骨(ろっこつ)を折る事故があったばかり。2号機の再稼働に向けた原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査が最終盤を迎える中、トラブルが相次いでいる。(清水優志)
県、強い言葉で申し入れ
(後略)
(東孝司)