「「世論が間違ってますよ」竹中平蔵氏、五輪中止論を批判」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/6/7 15:42)から。

 竹中平蔵総務相(現・パソナ会長)が6日の読売テレビの番組「そこまで言って委員会NP」で、東京五輪の中止や再延期を求める世論が高まっていることに関連し、「世論が間違ってますよ。世論はしょっちゅう間違いますよ」などと発言した。

 竹中氏は番組で「例の分科会っていうのがね。あの座長の発言なんかひどいじゃないですか。別に分科会がオリンピックのこと決めるわけじゃないのに、明らかに越権でね」と述べた。政府対策分科会の尾身茂会長が国会で、五輪のリスクを指摘する発言をしたことが念頭にあるとみられる。竹中氏は続けて「専門家として個人で言うならいいんですよ。しかし、国会でね、要するに座長として言ってるわけだから。あれは明らかにのりを超えてますよ」「オリンピック、やるかやらないかって議論を何であんなにするか、私にはよくわからない」とも語った。さらに「世界のイベントをたまたま日本でやることになっているわけで、日本の国内事情で世界のイベントをやめますということは、やっぱりあってはいけない」と続けた。

 五輪の中止などを求める世論の背景として、番組で出演者の一人が「国民は緊急事態宣言によってやりたいこともできない、お店も閉めなきゃいけないと我慢しているから、みんな怒っている」と指摘。これに対し、竹中氏は「我慢しなきゃしかたない。それだったらコロナ菌に怒ればいいじゃない」と述べた。

 竹中氏はその後、「『世論は、間違え』とはちょっときついかもしれないけれど、やっぱりうつろいやすい」と修正した。(後藤泰良)