昨日大学に行って、マオリの講師のヘミと話をした。
「スキーはやるの」とヘミに聞くと、やらないという。
タラナキ山に住んでいるアレックスの長女・マーガレットの旦那のジェフは、高校教師でハンティングやトラウトフィッシングをやる男だ。それでも、スキーはやらない。
レンタカー会社のビルも気があっていろいろと話をしたのだけれど、スキーはやらない。奴はクライストチャーチ出身なのに、「骨折したことがあって、それ以来ね」とか、言い訳のようなことを言っていたが、スキーはカルチャーとしてほとんど興味がないという印象だ。
ファカパパのスキー場は、リフトなども、より原始的なTの字バーを握りながら山上に上っていくようなゲレンデが多いと聞いている。コースもいろいろあるのだろうけれど、スキーに熟達していない私としては、傾斜角度がおだやかで景色が楽しめるような長いコースをゆっくりと楽しみたいのだが、誰に聞いても私のまわりにスキーヤーがいないので、情報が得られない。
ただ、ファカパパのシャトーというアコモデーションは有名で、レンタカー会社のビルも、ジェフもこのシャトーについては知っていた。おそらくニュージーランドのホテルで最も有名なもののひとつであろう。スキーをしなくても、いい所だというので、休みの後半に行ってみようかなと思っている。わが愛車インプレッサGBは、多少の雪道や林道も、得意なはずだ。
本格的なフィールドワークは10月以降にしたいと考えているのだが、「この休み中にマオリ文化の濃い地域や歴史的な地域を訪問したいのだが」、とヘミに聞いてみた。
「概論でいいので、いい博物館とかあって、基本的な理解が得られるような場所はないか」と聞いたら、「ハミルトンにある博物館はもう行ったの」と聞かれた。旅行中なら、その土地・土地の博物館は必ず訪れる私が何日もこのハミルトンにいるのに、そういえば博物館に一度も訪れていない。マオリ関係のコレクションがあるとロンリープラネットガイドブックに書いてあったし、メインストリートのビクトリア通りにあるというのに。
マオリ語講師のヘミのお薦めは、ピロンギア(Pirongia)、タウピリ(Taupiri)、カーフィーア(Kawhia)、そして何といってもナルワヒア(Ngaruawahia)だ。
カーフィーアやナルワヒアは私もいつか訪問しようと思ってチェックしていたところだ。特に、ナルワヒアは、ハミルトンから19キロ北上したところにあるのだが、マオリ女王がいることで有名で、ワイカトのマオリのまさに中心地と言えるだろう。ヘミが都合をつけるから、一緒に行こうと申し出てくれた。採点が終わったら、メールをくれるという。ナルワヒアは、もちろん必ず訪れようと思っていたところだが、これでなんとなくファカパパのスキーが遠ざかりそうだ。
いずれにしても、まずは休み中前半に、応用言語学の課題をやっつけないといけない。