生まれて初めてフライなるものを巻いてみた

初めてつくったフライ

 昨日のフライフィッシングの市民講座で、生まれて初めてフライ(疑似餌)をつくった。
 このフライフィッシングの市民講座、スモークトラウトを味わったり、フライを巻いてみたり、なかなかキャスティングの練習に入らないし、「まだロッドも買わなくていいよ」的な超スローなテンポが大変気に入っている。
 受講生の一人が「われわれが作ったようなフライで釣れるの」というもっともな質問に対して、講師は「初心者が初めて作った下手くそなフライでも大丈夫です。実際、精緻でないフライの方が釣れたという経験も持っています」と言って笑った。真偽のほどは定かではないが、何かあせってしないといけないというストレスが全くないから、フライフィッシング講座は参加していて楽しい。
 今日は、フライを受講生に作らせる関係か、講師の応援団も一人来ていて、丁寧に見てくれる。
 こうしたのんびりムードの講座でも、ロッドはそろそろ買わないといけないと思っていた私は昨日メルボルンカップが始まる前に、アウトドアショップに行って、ロッドとリールをセットで買ってきた。渓流用の大きさの6号のロッドが、リールとセットで199.0ドルだった。日本円なら、1万4千円くらいか。店員さんとも仲良くなったから、この店を贔屓にすることにしよう。
 市民講座でフライを2本巻いて帰宅し、アレックスに報告すると、「どれ、見せてごらん」と言われて、1本見せると、アレックスはぱくっと口にくわえて、フライを濡らした。おそらく、水に入った時の感じを見ているのだろう。アレックスは若いときにかなりフライフィッシングをしたと言っていたから、いわば玄人だ。私が生まれて初めてつくったフライに対して「うん、これなら釣れると思うよ」とアレックスにお墨付きをもらえた。
 新しいことを少しずつ知るというのは楽しいものだ。