金曜日はクラブに集まって労働者はくつろぐ

ハミルトンのクラブ

 金曜日はアレックスがハミルトンのクラブによく行く日だ。
 アレックスはとっくにリタイヤしてゴルフ三昧の日々だけれども、金曜日が定例というのは、多少TGIF(Thank God It’s Friday)の影響なのか、「ありがたや、金曜日だ」ということで、仲間が多く集まるからなのかもしれない。
 ジュディも、クラブのジャックポットがお気に入りのようで、何事も勉強と「私も連れてってよ」と私が言ったら、「ジャックポットなんて見てても退屈で、面白くないと思うけど」といいながら、シティセンターのクラブまで車で一緒に連れて行ってくれた。
 これは前にも書いたけど、このクラブは名前こそworkingmen’s clubとなっているが、今は女性も会員になることができる。ジュディもここの会員だ。私はクラブ会員のゲストということになるので、入口の名簿に、会員が書き込み、私も署名をしてから入ることになる。
 まず、バーに寄って、飲み物を注文する。
 ビールが欲しければ、ハンドルという小さなジョッキグラスがガラスケースに入った冷蔵庫で冷やされているので、それを勝手に持ってきて、男女のバーマンに注文するだけだ。
 値段はパブなどよりも安く設定されているようで、バーマンに対して私は、「南島の誇り」(the pride of the South)のスパイツ(Speight's)をハンドルで注文した。
 クラブにはいろいろな遊びがあるし、週末にはダンスホールも盛んなようだが、会員たちの多くは、テーブルで飲んで話をしている人が多い。
 クラブに私が来るのは、これで2回目だが、この前アレックスに紹介された仲間がこの前とまったく同じテーブルで飲んでいたから、金曜日に限らず、クラブはくつろげる労働者の溜まり場なのだろう。