タラナキとエグモント

 車をとめた近くで、近所の年配の婦人がいたので話をしてみると、いつものようにニュージーラドの年配者の元気さと気品さとを感じたが、私が「タラナキ山は、本当に素晴らしい山ですね」「タラナキ山は、日本の富士山とちょっと似てますね」と、タラナキ山という名称を連発して話をしたら、その婦人から「これはエグモント山です」と丁寧に訂正された。
 実は、見知らぬキーウィから私の下手な英語をこれまで訂正されたことはない。私の英語のレベルがどうのこうのという話ではなくて、いろいろな英語を受け入れるという、それがキーウィのたしなみなのだ*1
 「タラナキでも、エグモントでも、何でもいいんですけど」と、私も丁寧にコトバを続けたが、この地域では、やはりこだわりが強いということを肌で実感できた。

*1:ときに私の話す英語の方が、一般のキーウィの英語よりもいい英語だなんてお世辞を言われることもあるけれど、これもキーウィのたしなみから発せられた表現だと私は思っている。