歌の交換会 (7)

 ワイアタ(歌)を子どもたちが披露してくれた。
 子どもたちのリクエストで、何か唄を歌ってくれないかと、男性教員を通じて言われたので、実に私は恥かしがり屋であるのだが、「ギターはありませんか」と男性教員に尋ねた。
 私は子どもたちに、「恥かしがり屋の私の性格ですけれど、みなさんのご要望に対して唄を歌います。その代わり、みなさんの写真を私に取らせて下さい。日本に帰ったら、撮影した写真は必ずこの学校に送りますから。これは取引です。いいですか」と聞いたら、みんなアイ(はい)と言ってくれた。
マオリの子どもたちは、いい子達ばかりだ。