パカハカとは何か

パカハカ会場

 昨日は、テ・マタティニのパカハカに初めて参加した。
 テ・マタティニは、英語では、「マオリパフォーマンス芸術全国大会」(National Festival of Maori Performance Art)と呼ばれているもので、この大会で「伝統的パカハカ、ポイダンス、歌*1」(Traditional Kapa Haka, Poi and Waiata)が繰り広げられる。
 そして、これに、現代の国際的なパフォーマンス*2が加わる、マオリの一大イベントである。
 パカハカとは、男女の混成集団による集団総合表現ともいうべきもので、大体40名くらいの男女が民族衣装をまとってステージに立つ。
 これは正式な演目名称ではないが、私なりに内容をイメージでいうと「合唱」「群読」「ハカ」「ポイダンス」という感じで、演目としては6つくらい、各団体大体30分くらいの持ち時間でパフォーマンスが繰り広げられる。
 指揮者は合唱のときにたまに前面に出てくるが、指揮者がいないことも多い。
 特に、ハカは男性の演目で、ポイダンスは女性の演目だ。
 ハカは、男性のチーフが音頭を取る。女性のハエレマイというソロも、よくやる。
 各地区のマオリの特徴を出して、各地区のマオリの歴史を織り込んだり、青年の自殺問題などの社会問題を克服する目的で作られたりと、歌や踊りは各グループの創作作品のようだ。
 評価は、「衣装」「マオリ語の表現力」「歌唱力」「創作」「ハカ」「歌の創作」「ポイダンス」など、さまざまな分野があり、それぞれの各部門賞がある。

*1:マオリ語で歌のことは、ワイアタ(waiata)という。

*2:今回大会中に私はハワイやトンガの演技を見ることができた。