Palmerston North

パーマストンノースから、ダネバークを通過し、ネイピアをめざす

さて、パーマストンノースのホリデイパークを後にして、私はネイピア(Napiea)に向かった。 ウッドビル(Woodville)から、ダネバーク(Dannevirke)に車を走らせたときに、私はあっと思った。その訳は、斉藤完治氏の本で見た写真の風景を見たからである。 ダネバ…

必要にして充分、そして楽しいホリデイパーク

日本には、選択肢が少ないことの一つの証拠が、ニュージーランドのアコモデーションのバラエティさである。 ニュージーランドには、ホテルやバックパッカーズモーテルももちろんあるが、結構ホリデイパークが主流だと私は見ている。 ニュージーランドは、ど…

科目としての地質学は、カナダではいじめられていない

「カナダでは、地質学は、学生に人気があるんですか。日本では、一番いじめられている科目だと思うんですけど*1」と、このカナダ人の地質学者に聞くと、カナダの地質学的な資源は重要な産業なので、どれくらいの資源が残っているのか、基礎統計などを調べる…

大切な情報が少ない日本

昔、梅棹忠夫氏が、日本ブラックホール説を唱えられたことがある。 日本は情報鎖国で輸入超過、何もかも飲み込むが、自らは情報を発信しないというような、いわば例えであった。 イメージとしてわかりやすいが、情報輸入超過のわりには、大事な情報が入って…

われわれ日本人は、時間の使い方も、金の使い方も、下手くそだ

私は、日本で25年間働いてきたが、一般論として先進国と言われる国の中で日本の労働者ほど悲しい存在はないと思っている。 まず、労働時間が朝から晩までと長い。通勤時間も長い。おまけに奴隷船を思い出させるような満員電車*1。 日曜日もなく、働かせられ…

カナダでは、有給休暇6週間は当たり前

パエカカリキから互いにどういう旅をしたのか情報交換したのだが、これまで行ったところでは、エイブルタズマン国立公園がよかったと彼はいう。私も昨年の4月にエイブルタズマン国立公園には行っていて、晴天のもとでのカヤックと雨の中でのトランピングを楽…

ホリデイパークを利用する旅

これはすでに昨日の月曜日の朝のことだが、テ・マタティ二が終わった翌日のパーマストンノースのホリデイパークは幾分ひっそりとしていたのだが、いつものように台所で簡単な朝食の支度をしていると、「どこかでお会いしませんでしたか」と私に話しかけてき…

テ・マタティニが終わって

ホリデイパークに戻って、台所でデジタルカメラから写真をラップトップのパソコンに入れてスライドショーでいらない写真を選定していると、「マオリのイベントに行ったんですか」と、ドイツ人の女性から話しかけられた。 彼女のパートナーはキーウィで、彼女…

32年前に始まったマオリの文化運動

このテ・マタティニは、32年前に始まったらしいから、1970年代のことだ。 それで、毎年発展しているというから、文化運動を始めた指導者たちの正しい路線に感心せざるをえない。 司会者が創始者の歴史的録音を流しながら、テ・マタティニ、カラキア(お祈り…

大会四日目で完璧に近づいた私のパカハカの正しい見物の仕方

大会四日目で、ようやく慣れてきた私は、今回の準備は完璧に近づいてきた。 ランチ、果物、ビスケット、飲み物は言うに及ばず、敷布、簡易椅子、日焼け止めクリーム、傘、レインジャケットと教訓を学んだ結果だ。 もちろん、ステージ前のかぶりつき状態であ…

ホリデイパークでの朝の交流

どこのホリデイパークでも話題になるのが私のゴアライトのテントだ。 どんな小さな奴が寝ているのかということになるらしい。 今回のホリデイパークには、マオリがたくさんいる。パーマストンノースの近くのホリデイパークというと、ここだけらしいから、当…

パーマストンノースの土曜日

パーマストンノースのインターネットカフェも日本語が使える。帰りにインターネットカフェに寄ってメールをチェックした。 その後、パックンセイブに買い物に行くと、驚くべきことに、パーマストンノースのパックンセイブは、夜の11時30分でも開いている。お…

テ・マタティニは、マオリの文化運動である

私はこのときに確信した。テ・マタティニは、マオリの文化運動なのだと。 老若男女が参加し、日本なら結果発表など、しらけて観客が帰るような場面でも、もちろん帰る観客はいるけれども、司会者に呼応する動きや、コミュニケーションのレベルや集中度がもの…

二日間の闘いの結果発表

マオリ語で拍手のことをパキパキという。擬態語の一種なのだろうが、拍手がパキパキとは、なんとも可愛らしく響くのだが、当然司会者からこのパキパキは何度も聞かれることになる。 昨日も、最後の評価会までいたのだが、以下の6グループが決勝に進出するこ…

テ・マタティニは、国際的なイベントでもある

テ・マタティニは、パカハカが主のイベントだが、他に、国際的なお客様として、いろいろな団体が参加している。 私が見たものでは、ハワイと、トンガのもので、ポリネシア文化の連帯の強さを印象づけられた。 他に、ハワイ音楽や、ブルーズなどの演奏会場も…

テ・マタティニ会場の全体の雰囲気

お腹がすいても、テ・マタティニは、全く問題がない。 模擬店のノリだが、キナや、生の魚をクリームで和えたものも食べられるシーフード屋さん。ソースは、ガーリックバターなど、いくつか選べる、4ドルで半ダース、6ドルで1ダースのマッスルを蒸してくれる…

パカハカの正しい見物の仕方

パカハカ初日は、スタジアムの屋根の下で私は見ていた。 午前中は、日差しが私の左頬から、そして日中は背筋、そして夕暮れ時には、右の頬にあたるまで、もちろん休憩はときどき取ったけれど、同じ場所に座っていた。この時もうっかりして帽子と日焼け止めク…

子どもたちが民族文化の継承者

素晴らしい演技が終了すると、会場から応援団が立ち上がって、ハカで応えることがある。観客席はステージでもないのに、会場から、突然パフォーマンスが始まってしまうわけである。すると、演技を終了しおえたばかりのグループは、呼吸を整えながら、それを…

オーサム、エイ?

マオリの観客席の私の横では、「すごいじゃないか」(Awesome, yay?)という声が聞える。 この大会は、少数民族の伝統文化を、観光客に見せるような、よくある観光産業文化とは決定的に違う。マオリがマオリに見せているのだから、いわば、見世物ではない、ま…

パカハカは朝から夜までやっている

会場には、表情もよく見えるように、最近のコンサート会場に見られるような大画面が設置されている。 パカハカを私のように二日間ぶっ続けで、見ようとするとかなりくたびれる。 地区大会の代表応援のような形で、何人かは応援するグループがステージの時に…

パカハカを見ての感想をイメージだけで表現すると

パカハカは、総勢40名ほどの集団の力の表現である。 衣装は民族衣装で、モコという入れ墨を顔や身体にしているから、見慣れていない日本人からすると、多少違和感があるかもしれないが、歌にしても、踊りにしても、パフォーマンスのレベルは、格段に高い。 …

パカハカとは何か

昨日は、テ・マタティニのパカハカに初めて参加した。 テ・マタティニは、英語では、「マオリパフォーマンス芸術全国大会」(National Festival of Maori Performance Art)と呼ばれているもので、この大会で「伝統的パカハカ、ポイダンス、歌*1」(Traditional…

テナーコウトウ、テナーコウトウ、テナーコウトウ、カトワ

午後1時になり、オープニングセレモニーが始まった。 最初のパフォーマンスは大変勇壮なもので、ほら貝の音から、マオリの兵士が飛び跳ねるように、フィールドに繰り出し、あちこちと様子を偵察しているような踊りが展開された。その後には、歌と身体を揺ら…

「カイテポイ、コウトウ?」「アイ」

テ・マタティニとは、言ってみれば、マオリの文化祭典的な催し物である。 昨日は、そのオープニングセレモニーだった。 私は三日間の券を郵便局で買ったのだが、初日のオープニングセレモニーも入場できると書いてあるので、早速出かけてみた。テ・マタティ…

パーマストンノースで、マオリの一大文化祭典、テ・マタティニが開かれる

パーマストンノースは、マッセー大学がある町である。マッセー大学は、農業関係や獣医学関係が強いようで、合州国の大学の学費が高いことから、獣医になりたいものはマッセー大学に来るものが結構いるという。ニュージーランドではオークランド大学に次いで2…

パーマストンノースのホリデイパークに泊まる

パーマストンノースまではニュープリマスの博物館で買い求めたフィリマコ=ブラック(Whirimako Black)のCD*1をかけながらドライブした。 パーマストンノースに着いたが、ここは初めて滞在することになるので、インフォメーションセンターのI-Siteに行ってみ…