ケーブルカーに乗ってセントーサをめざす

 セントーサに行くために、地下鉄MRTで、ハーバーフロント(Harbour Front)に私は向かった。
 ハーバーフロントからは、フェリーに乗るかケーブルカーに乗るしかなさそうだ。
 ハーバーフロント駅を出ると、ケーブルカーが上空でぶらさがっている光景が見えた。ビルの高いところから何台ものケーブルカーがセントーサと往復している。
 ケーブルカーのチケットカウンターに行くと、ケーブルカー代だけかと思っていたら、ケーブルカー代金と、島への入場料、そして、水族館や昆虫博物館など、パッケージで50ドルとかするコースが三つくらいある。この値段の高さは異常だ。
 私の目的は、セントーサにある二つの博物館に寄ることが最大の目的なので、水族館や昆虫博物館は優先順位として当然低くなる。時間があったら回るという考え方で、おそらく回っている時間がないだろうと思っているから、パッケージで支払うつもりはない。 
 いったん列から離れてガイドブックを再読していると、あっという間に長い列ができてしまった。
 今や行楽地となったセントーサは日本の関東なら、八景島とかディズニーランドのような人気と値段なのだろう。
 再度、列に並んで、チケット販売の受付で、セントーサ訪問の私の目的を伝えると、なんと博物館はやっていないという。シンガポールのイメージ博物館(Images of Singapore)とシロソ砦(Fort Siloso)の両方ともやっていないのか確認すると、シロソ砦の方は大丈夫のようだった。
 ケーブルカー代金と島への入場料で11.9ドル。それでセントーサに着いてからシロソ砦で8ドル払わないといけないようだ。8ドルはかなり高い気がしたし、全部で19.9ドルと20ドル近く払わないと砦を見ることができないというのも理不尽な話だが、仕方がない。50ドルのパッケージツアーよりは数段ましと考えて、ケーブルカーに乗るためエスカレーターで階上に向かう。なんでも、このケーブルカーは地上から60から90メートルも高いところを進むらしいから眺望は期待できる。
 ケーブルカーに乗り込んでセントーサに向かう。私は一人旅なので、インド人旅行者3人組と一緒に乗せられた。
 セントーサに向かう途中、セントーサにそびえたつシンガポールのシンボルマークであるマーライオンが見えた。